1954年制作のアメリカのテレビドラマが1957年に映画としてリメイクされた作品です。法廷もののサスペンスドラマですが密室劇ともいえます。ほとんどの出来事がたった一つの部屋で繰り広げられます。アメリカの陪審員制度では、陪審員は裁判官による説示を受けた後、別室に入って表決について討議します。陪審員全員の意見が一致しなければならず表決が得られない場合は裁判はやり直しになります。このお芝居は父親殺しの罪に問われた少年の裁判で陪審員が表決に達するまでのの様子が描かれています。
法廷に提出された証言や証拠は圧倒的に少年に不利なもので、10分もかからず評決に至ると思われています。ただ一人陪審員8番だけが少年の無罪を主張し、「せめて1時間話し合いましょう」といいます。


コメント